
嫁と並んで自転車に乗っているとき、左肩に若いバッタが止まった。熱いアスファルトが苦手のようだ。揺れにも動じず表情もない。そろそろと肩に這い上がってくる。イオンの敷地に入り、植え込みのところで逃がしてやろうと肩に手をやると、もういなかった。人の自転車をタクシー代わりに使ってやがる。
オウムは聞き覚えたことしか声にできない。でもあるとき、くちばしの中のちょっとした引っ掛かりが本来と違う音を出し、それを聞いた別のオウムたちが覚え、この世にない言葉を広めてしまう。さらに……。映画の中の V'ger を思い出した。強いAIとは、あのような偶然の出来事を経由して得らるのか。
お掃除ロボット「あったあった」。「自分で出口を探して外に出て行った」「玄関を閉めずにいたのは当方のミス」「直ちに回収し今後は同様のことが起こらないように対策を講じる」「いまのところ被害の情報は入っていない」あと、猫が追いかければ「猫から逃げ回っている」とか。かしこかったんだなあ。
さて Google Map からまた電話あり。曜日ごとの営業時間を確認したいという。朴訥を装った中年男性ふう発声も、録音しているぞ、という念押しも前回と同じ。こちらから「お世話になっております」とか「土日は基本お休みですが緊急の場合は……」などと付け加えても完全無視。友達にはにならなさそう。
生徒たちは、あぶない運転だと気づきながら、運転をやめさせなかった。これが小学校低学年だったら、きっとバスの中は、蜂の巣をつついたような大騒ぎ。それを思うとき、それまで10年間の学校教育が、何を育み何を毀滅したのかを考えさせられる。騒がない、目立たない、外れない、が徳目だったのか。
処方なしの経口避妊薬は、説明した薬剤師の目の前で服用すべしてか。日常的に経口避妊薬を携行し女性の都合次第で服用するという状況は何が何でも阻止するという企図を感じる。「できるだけ早くがいいから」などというおためごかしの一休さん。所詮、生む生まないは、女性が決めてはいけない国だから。
他国を武力で侵略した当事国が、交渉のテーブルだの、停戦の条件だの、立場を尊重せよだの、妥協の余地など、いったい何を言っとるのかね。集団でそんな強盗殺人のようなことをしたら、集団そのものが制裁を受けて、この世から消滅することが当たり前になってほしい。結局はゼニと資源が欲しいんだね。
自宅近くの道にツバメが落ちていた。小さいが雛ではない。両手でそっと抱えて家に戻り、門柱の上に置いた。見上げると、電線で親らしき2羽が並んで見下ろしている。子ツバメは首を回し、自分を見る者を正面から見る。ときどき目をつぶる。猫用心にダンボールの上に乗せた。帰宅するともういなかった。
永六輔著「一般人名語録」(1990)と、天久聖一編「挫折を経て、猫は丸くなった」(2016)に触発されて「句点で始まる物語。」というタイトルの一行本を自分のサイトで作りました。Be my guest if you want.
西の山から日が昇る──。AIに聞いてもろくな返事がないが、母方の祖父はよく言っていた。じっさい大昔のある夏の夕刻、大和から伊勢に向かう近鉄特急の中で体験した記憶がある。いったん沈んだ太陽が再び山から顔を出す。東へ延びる山影からの脱出だった。
「習い、性になる」は、行動が心を作るという意味だけど、裾野が広い言葉です。「ごみの分別をしていると倹約家になる」「教室の机の配置が生徒間の同調圧力を醸成する」「競技を繰り返していると戦争を恐れなくなる」とかいろいろ出てきそう。「でこぼこ道を歩いていると頭がよくなる」これは違うな。
「ボレロ 繰り返し 吐き気がする」で検索するとAIは次のように答えた。──「ボレロ」は、その独特な構造と繰り返される旋律によって、聴く人に様々な感情を呼び起こします。その繰り返しが、吐き気を催すと感じる方もいるかもしれませんが、その理由や対策についていくつか考えられます──(笑)
待川匙『光のそこで白くねむる』読了。はじめの何ページかで語り手である「わたし」の病的な性質が立ち昇り、それを客観視するいとまを与えない力を感じる。帯では「新人離れした」「強い」「見事」「圧倒された」など、著名な作家が平易な言葉で印象を語る。どれにも当てはまらない。自分だけの感想。
見慣れない拡張子を見ると不安に駆られた。世の中、スマホばかりになると「カクチョウシて何?」となるのだろうか。PCでも初期設定では表に出てこない。スマホは毎日使っていても興味を持てない。アプリも入れていない。ネット以外からは文字しか受け付けないガラスと金属の板。あの不安が懐かしい。
流行りものに接する機会はないのだけど、ぐうぜん Bling-Bang-Bang-Born の動画を見ていて既視感を持った。あれは四十年くらい前、手錠をかけられた海洋スポーツの学校長が、両手首をお顔の前で左右に振っていた。ひかりモノを周囲に見せびらかすように見えた。まあ若かったし。