処方なしの経口避妊薬は、説明した薬剤師の目の前で服用すべしてか。日常的に経口避妊薬を携行し女性の都合次第で服用するという状況は何が何でも阻止するという企図を感じる。「できるだけ早くがいいから」などというおためごかしの一休さん。所詮、生む生まないは、女性が決めてはいけない国だから。
他国を武力で侵略した当事国が、交渉のテーブルだの、停戦の条件だの、立場を尊重せよだの、妥協の余地など、いったい何を言っとるのかね。集団でそんな強盗殺人のようなことをしたら、集団そのものが制裁を受けて、この世から消滅することが当たり前になってほしい。結局はゼニと資源が欲しいんだね。
永六輔著「一般人名語録」(1990)と、天久聖一編「挫折を経て、猫は丸くなった」(2016)に触発されて「句点で始まる物語。」というタイトルの一行本を自分のサイトで作りました。Be my guest if you want.
西の山から日が昇る──。AIに聞いてもろくな返事がないが、母方の祖父はよく言っていた。じっさい大昔のある夏の夕刻、大和から伊勢に向かう近鉄特急の中で体験した記憶がある。いったん沈んだ太陽が再び山から顔を出す。東へ延びる山影からの脱出だった。
天久聖一編「挫折を経て、猫は丸くなった」。発行は2016年。書き出し小説名作集という副題があるので、手に取ったときには、小説の一行目だけを集めたものかと思っていたが、違った。書かれているのは、各冒頭の一行だけ。続きは読者の想像におまかせという、究極の私小説集。自分なりに作ってみたい。
「ボレロ 繰り返し 吐き気がする」で検索するとAIは次のように答えた。──「ボレロ」は、その独特な構造と繰り返される旋律によって、聴く人に様々な感情を呼び起こします。その繰り返しが、吐き気を催すと感じる方もいるかもしれませんが、その理由や対策についていくつか考えられます──(笑)
相変わらずの貧乏生活で倹約も板についた。いまコメが高いが、家族はともかく自分は麦が主食なので影響はない。1キログラムあたり、大麦245円、燕麦は231円。お茶碗一杯分のコストは15円。ご飯の七割引き。なのに貧乏人が食わない。栄養と食物繊維のカプセル状態。味ガチャなし。医者いらず。
見慣れない拡張子を見ると不安に駆られた。世の中、スマホばかりになると「カクチョウシて何?」となるのだろうか。PCでも初期設定では表に出てこない。スマホは毎日使っていても興味を持てない。アプリも入れていない。ネット以外からは文字しか受け付けないガラスと金属の板。あの不安が懐かしい。
流行りものに接する機会はないのだけど、ぐうぜん Bling-Bang-Bang-Born の動画を見ていて既視感を持った。あれは四十年くらい前、手錠をかけられた海洋スポーツの学校長が、両手首をお顔の前で左右に振っていた。ひかりモノを周囲に見せびらかすように見えた。まあ若かったし。
五十年ぶりの短髪。二センチ半、指二本分だけ切って、と言ったら、指二本分だけ残して、あとは全部切られた。なんか、顔に落ちてくる髪がやたら多いなあと思って目を開けたが、あとの祭。ものすごく謝ってもらったけど気にならない。いつもの注文では成立しない結末に、五十年ぶりの若さを楽しみたい。
無人島に流れ着いたAさんとBさん。ある日Aさんが大量の金を発見した。発見は偶然に過ぎないと考えたAさんは、同じ立場のBさんに半分あげた。Bさんはその半返しにとAさんにその半分(四分の一)をあげた。もらったAさんはそのまた半分(八分の一)をBさんに。Bさんは同様に十六分の一を……。
ふたりの米国人学者が書いた「全員“カモ”」という名の本の中に、「どれほど防衛していても脳はだまされるので、対策として高いものを買わないこと」というくだりがあった。嘘が理性をコケにする前提で、モノ(数という現物)で対抗しようとする案が、しょせん理性には無理かもという諦観のようで草。
車って便利だなあ。自転車ではとても及ばない。雨でも平気だし、家族いっしょに荷物を積んで、遠い距離でもあっという間。車ってほんと便利。そんなふうに思う自分みたいな消費者ばかりになったら、車産業は製造から販売まで頭を抱えるだろう。彼らが抱き合わせで売るもの。それは見栄や立場や高揚感。
戦場に残る聖書。結構いいことが書いてあるのに、それを唯一無二だと主張したがために、多数が犠牲になった。殺し合う相手だって似たようなやつを持っているもんね。多神教から一神教へ集約してきた文明トレンドが続く限り、道理のない受難はなくならないでしょう。0神教のアホダラ教に達するまでは。
実家は南向きに縁の下が開いている。妹の話:園芸が趣味だった母は、よく使う荒縄をいくつも丸めて縁の下に押し込んでいた。それがある朝、庭にまき散らされている。どうもカラスめの仕業らしい。巣作りの材料にと盗み出したが長すぎて手に負えなかったか。妹吠えて曰く「使わんのなら片付けとけや!」
劇画の掟:不審な音や気配に主人公が「気のせいか…」などとつぶやくとき、気のせいだったためしはない。「やっぱり持つべきものは友達だ」などと口にする人物にろくな者はいない。主人公の額は狭く眉は太く顎は長いのが通例。ティッシュ1個をエサに数万円のサブスクに誘導する姦計にも似た展開が草。