Twitter に書いたのと、ほぼ同じことが出ています。
Twitter に書いたのと、ほぼ同じことが出ています。
流行りものに接する機会はないのだけど、ぐうぜん Bling-Bang-Bang-Born の動画を見ていて既視感を持った。あれは四十年くらい前、手錠をかけられた海洋スポーツの学校長が、両手首をお顔の前で左右に振っていた。ひかりモノを周囲に見せびらかすように見えた。まあ若かったし。
五十年ぶりの短髪。二センチ半、指二本分だけ切って、と言ったら、指二本分だけ残して、あとは全部切られた。なんか、顔に落ちてくる髪がやたら多いなあと思って目を開けたが、あとの祭。ものすごく謝ってもらったけど気にならない。いつもの注文では成立しない結末に、五十年ぶりの若さを楽しみたい。
これを繰り返すとAさんとBさんの持ち分はどうなるか。Aさんは全体の三分の二、Bさんはその半分の三分の一の割合に近づく。AさんもBさんも、「得た分の半分を相手に与える」という同一の行動をとった。持ち分には差がつきものという見方もできるし、善意による差はそのくらいという見方もできる。
ふたりの米国人学者が書いた「全員“カモ”」という名の本の中に、「どれほど防衛していても脳はだまされるので、対策として高いものを買わないこと」というくだりがあった。嘘が理性をコケにする前提で、モノ(数という現物)で対抗しようとする案が、しょせん理性には無理かもという諦観のようで草。
車って便利だなあ。自転車ではとても及ばない。雨でも平気だし、家族いっしょに荷物を積んで、遠い距離でもあっという間。車ってほんと便利。そんなふうに思う自分みたいな消費者ばかりになったら、車産業は製造から販売まで頭を抱えるだろう。彼らが抱き合わせで売るもの。それは見栄や立場や高揚感。
「ママのスープは世界一」と主張し合うことで殺し合いになることはない。ママのお弟子が講釈を垂れはじめると、使った調味料を問われ、奪い合いとなり、生産するために森が伐採され、奴隷が囲われる。一番弟子から狂うというのは間違いない。他人に平伏して言葉を丸呑みにする者がいかに危険かを知る。
実家は南向きに縁の下が開いている。妹の話:園芸が趣味だった母は、よく使う荒縄をいくつも丸めて縁の下に押し込んでいた。それがある朝、庭にまき散らされている。どうもカラスめの仕業らしい。巣作りの材料にと盗み出したが長すぎて手に負えなかったか。妹吠えて曰く「使わんのなら片付けとけや!」
劇画の掟:不審な音や気配に主人公が「気のせいか…」などとつぶやくとき、気のせいだったためしはない。「やっぱり持つべきものは友達だ」などと口にする人物にろくな者はいない。主人公の額は狭く眉は太く顎は長いのが通例。ティッシュ1個をエサに数万円のサブスクに誘導する姦計にも似た展開が草。
妹の話:イオンでアロマスティックを安く買えたのでトイレに置いてある子熊のぬいぐるみのとなりに並べた。次の日、子熊のようすがおかしいのでよく見ると、スティックの先がわずかに子熊の毛先に触れていて、そこから液がほぼ全部吸い出されていた。子熊はアロマの液でずくずくに。毛管現象恐ろしや。
戦争とスポーツは違いますよ。戦争は自国民を減らして領土の拡大を狙うが、スポーツは自国民を鼓舞してメダルの数を競う。戦争は総動員体制をとるが、スポーツは同調圧力を醸し出す。戦争は偃武ののち講和会議を開き、スポーツは決戦ののち握手をする。似ているのは平和とか命懸けとかが飛び交うこと。
この秋、白いルコウソウを見つけた。自転車を止めて小さな花を眺めていた。庭では老人が背を向けてかがんでいる。種がほしいな。あとで頼んでみよう。そう決めてその場を離れた。ひと月ほど経って、その場所を捜したが、一向に見つからなかった。消えたんじゃない。見つけられないだけ。次の秋にまた。
三重県によると、四年前の春、伊賀市役所の前の交差点で、県下初となるラウンドアバウトの試行運用があったという。今年11月9日、三滝通り脇で、犬を連れた年配者に件の交差点について尋ねてみると、「ああ、昔あったね。ラウンドアバウトというんかな。いま見直されとるそうやね」どっちが本当か。
日本の創作物の掟:ドラマや小説に出てくるオカマはたいてい大柄で親切でいい人。小料理屋の女将の独り言や子どもが口にする童謡の歌詞が行き詰まった難問解決のいとぐちになる。真犯人とされた人物が最後まで否認し続けることはない。ストーリーに中に料理のレシピが現れるとき、不自然に優先される。
日本の業界住人:温泉がきらいだと口にする人はいない。美術・照明・カメラ・大道具・小道具などの裏方に「さん」付けする。死亡年齢がバラバラで正規分布にほど遠いため、平均寿命があまり意味をなさない。国元の同窓会に顔を出すのは端役ばかり。年収の話題はOKだが財産の話はNG。大半が田舎者。
ニュースの掟:ラジオでは番組に被せて流す。CMを「おしらせ」と言い換える。現地の住民の声として拾うのは、不作や災害の嘆きは東北弁、行政への不満の訴えは関西弁だが、現地の地方公務員や大学教授の解説なら標準語で可とする。固有名詞を発音するとき、噛むことで非欧米系の雰囲気を演出できる。
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