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自家製トピック
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T氏への手紙。モザンビークの学生が見たもの
自作掌編
2015年11月15日(日)
♪~GルGルGルGル、Gルコサミン。

外来生物も寒さに震えあがる、大八島の霜月。

某S田谷自然食品が、高齢者を対象としたヘルスカフェを企画し、アンテナショップを作ることになった。

その候補地を選ぶには、通行人の老人密度がだいじだというので、計測のために学生アルバイトを雇うことにした。ふたりひと組となって通りの脇に腰をかけ、目の前を行き交う老人たちの数をカウントする気楽なバイトである。ひとりは日本人、もうひとりはモザンビーク共和国から来日したばかりの留学生だった。

初日が終わり、数を集計に来た担当者は驚いた。モザンビークの学生の報告数が、日本人学生のそれの数倍あったのだ。歩く方向の違いだけで、これほど数に差が出るはずがない。

「あいつねえ、チャカチャカチャカチャカ、押しまくってんすよ。何を見てんだか」そう笑う日本人学生の背後で、留学生は流暢な日本語でつぶやいた。「この国には老人がとても多い。私の国では、50歳を超える人はほとんどいない」

そういえば、俺が通ったときにも、白い歯を見せて、チャカッ。おれ、老人かい!

どうです。社会っぽいでしょW。短命な人の多いモザンビークと、老人大国日本。しかし、平均寿命ならともかく、国の寿命を見るならば、どちらが長くもつのか、わかったもんじゃありません。

だから何? といわれれば、口を閉じるしかありませんが。


Update:2015-11-15 Sun 00:15:39 ページトップへ
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