ベネッセから速達が届いた
2014年7月19日(土)
月夜の晩に 重箱ひろた
あけてみたら くりくり饅頭
握ってみたら ごんべさんの○玉
子どものころ、こんな調子の囃子というのか、歌というのか、掛け声というのか、わけのわからないフレーズがありました。
あれはいったい何だったのでしょうか。○には「金」が入ります。正気の沙汰とは思えません。それでもなんとなく、ゆとりだらけの登下校の途中とか、田んぼのあぜ道を友だち無駄に歩いているときとか、口をついて出るものでした。
ベネッセから速達が届きました。
横長封筒の表面に、「ベネッセコーポレーションより重要なお知らせです」などと、極太の赤文字でこってりと書かれている。
時代の寵児ベネッセコーポレーションよりさらに重要なお知らせとは何事よ、と案じるに、いやそうではなくて、「ベネッセコーポレーションからの重要なお知らせです」という意味だとわかってきた。
雷の鳴る夕方に 速達が届いた
あけてみたら ……
握ったみたら ……
ベネッセには、息子が幼稚園のころ、じまじろうの教材を一年間ばかりお世話になっていたことがあります。購読をやめてから七年。封筒が届いたのはきょう。この間、ベネッセのデータベースは息子の個人情報を保持し続けていたんですね。この先何に使う予定だったのでしょうか。
封を切るペーパーナイフが震えています。
切らないように、傷つけないように。何をや。
あけてみたら …… A4用紙2枚に、漏洩した情報種類、経緯と取り組み、お客さま対応、がしっかりと。速達のわりには7月15日付。
握ってみたら …… ただの紙くず。ごんべさんの紙くず
PPC用紙を遮二無二丸める我が手のひらが痛い。
尾羽うち枯らしたわけでなし。
そもそも尾羽もなし。
Update:2014-07-19 Sat 22:23:09