言葉を喰らう言葉とは、いわゆるパロディーに近いものだと思います。
三年ほど前に、筒井康隆氏の『現代語裏辞典』の一部が、ツイッターで紹介されていました。じゆう【自由】誰も守ってくれない状態。
にちじょう【日常】後から思い出せない日日。
はつねつ【発熱】パート主婦の子供の特技。
ふあん【不安】流行語大賞を取ってしまったお笑い芸人。
めいにち【命日】向こうから見れば誕生日。
選んでいるのは「中の人」という別の人らしいのですが、ご本人のツイートもあります。
不肖わたくしもひとつふたつ……
やればできる【やれば出来る】岡本理研ゴムの標語。
パロディー【parody】はじめにあった衝動がのちに義務感に入れ替わる。
歳をとるうちに、このようなこと(言葉を喰らう言葉)が浮かぶようになりました。
若い人たちの素直にもつれ合う青や黄色の声に、知らぬうちに嫉妬をしているのでしょうか。