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自家製トピック
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「見た目が9割」のもの
2014年10月29日(水)
 先日、家族で近所の極楽湯という銭湯に行ってきました。
 お湯からあがって身なりを整え、風呂場の出口まで来たときです。反対に、入ってくる親子連れと、ちょうどのれんのこちらと向こうで鉢合わせしそうになりました。
 そのとき、相手の四十歳代くらいの父親が言ったひとこと。

 ──あれ、こっちじゃなかったかぁ?

 どうも、のれんをはね上げてわたしを見たせつな、間違って女湯の方に入ってしまったと勘違いしたらしいのです。たしかにわたし、髪の毛は長く伸ばしています。けれども顔は男そのものです。となれば、見られたのは、顔の中心よりも輪郭が先だったということでしょうか。
 敷衍すれば、人が対象を認識する瞬間には、まず外側、次に内側という順番で、さらに押し広げて考えれば、中身よりも外見が、本音よりも建前が、内心よりも行動が、優先されるのでしょうか。

 なんだか、そのとおりだという気もします。のべつ他人と接するごとに、いちいち内面を問うていてはことが運びませんから。第三者と認識を共有しやすい「外観」は大事な要素なのでしょう。

 むかし「人は見た目が9割」というタイトルの本がありました。わたしはそうは思いませんけど、結局、買ってしまいました。もちろん、中身は見ずに、カバーのタイトルに引かれてです。
 つまるところ、わたしの中では、本も「タイトルが9割」なのか。

 お菓子などでも、外側はかりかりに硬くて、内側は空洞というものがありますが、あれはけっこうおいしいものです。
 味を求めるあまり、むしろ中身のなさを期待される。
 いろんな場面に当てはまりそうです。

 反対に、見た目が1割というケースもあるでしょう。
 宇宙戦艦ヤマトはw、動き出す直前まで、外観は沈んだ残骸のままだったし。
 さなぎは、羽化するまぎわまで、そう呼ばれるし。


Update:2014-10-29 Wed 10:29:46 ページトップへ
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