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「たかす」と呼び名のお医者様が、安保法案の可決をよろこんでおられた。さすが人体の形成をなりわいとしてきた方の賛意は、イメージがほかとは違い、なんというのか、えもいわれぬ趣がある。兜町の株屋さんなら、そうやって想像をめぐらし、多数の投資家が納得すべく因果を解きほぐしてゆくのだろう。
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「今日も佳い日だネ」みたいな、文末の「ネ」「サ」「ヨ」は、終助詞と呼ぶらしい。昭和の名残どころか、明治時代からある。二葉亭四迷の『浮雲』に頻繁に出てくるし、むろん、奥泉光『新・地底旅行』の自称積学、富永丙三郎も使いまくっている。しかし昭和も、そんな捉えられ方をするようになったか。
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女子のひとりから、「あんた、なんできょう来たん?」と聞かれた。はみだしになるのがわかっていて、どうして来られたものか、予定が狂うではないか、ということらしい。母親が息子にというより、おばあさんが孫にゆっくりと詰めるような聞き方だった。そんなことも理解できていなかった丸刈りの十四。
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どうして文也君は、あととき僕を誘ったのか。三人対三人が、三人対四人になり、僕が余るのは明らかだった。文也君にとっていいことはないし、損得勘定などする彼ではない。知っていたから誘ってくれたのか、あるいは、ほんのちょっとした逸脱だったか。暑かったかどうかも覚えていない、古い夏の記憶。
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メモ:------------------- リテラル 物語 正直 納得 ------------------- 署名 テーマ 時事的 好奇心 切り捨て 声 レア -------------------
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平和主義が安倍内閣に陵辱された。これほどの汚物は忘れようがない。
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だれかが言っていた、小川洋子は相当の意地悪であるとする見方に同意する。伏線~回収のお約束を守らないとか、逆に地の文で語り出すとか、サスペンドで吊るしたまま帰ってしまうとか。深みのある小説を産生するために欠かせない性質なのだろう。読者の目を釘付けにする一行を書いてきた作家だと思う。
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小川洋子『妊娠カレンダー』、奥泉光『新・地底旅行』、『JavaScriptの新しい教科書』の三冊をマルチタスク(同時進行)で読み、頭がくらくらしている。先の二冊は再読。小川洋子さんは『博士の愛した数式』から入った。奥泉光さんは『石の来歴』から。読書量は少ないけど、いいものならわかるつもり。
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「こんなんでIQがわかるわけがない」やら「俺がこんなに点数がいいなんておかしい」やら、とかく自分を買いかぶりすぎ。知的能力は、周辺でオールマイティー性があるので、ちょっとずれた問題でも誤差のうち。一般的な知識の正解率とも相当な相関関係がある。キリキリ問い詰めるようなことではない。
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二郎(二条)久太郎は、部屋にいた子どもに、無表情のまま「はろー」とだけ声をかけ、歩み寄った。だれにも、自分自身にさえも説明がつかなかった。しかしそうした理不尽な行動が、あるいはそれだけが、ありあまる心の高ぶりを代弁し得るものだと、旅行者のように体感で知った。
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メモ:「起」→赤 「承」→オレンジ 「転」→青 「結」→紫(赤+青+……)
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文章の構成を考えるときには、基本的に「起・承・転・結」を心がけている。一方、レイアウトをするさいは、整列・近接・対比・反復の四つを重視する。どれも学校で習ったというより、社会人になってから本などで習得したもの。それでも子ども時代の感覚が、のちに得た知識に作用していることを感じる。
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字数制限の最大値の文字数を使って意味の通る文章を作る練習に過ぎません。まず最初の35文字。これを4回繰り返すとちょうど140文字になります。ところが、本文でリンクや画像の指定をすれば、限度がそのつど変わります。つまり、一定の文字数で文章を作るだけでなく、臨機応変な対処も必要です。
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テレビでIQを面白おかしくほたえるには、使う値は大きい方が都合がいいので、幾種類かある標準偏差の中では、当然ながら最大のものを採る。標準偏差24で158なら、標準偏差15で再計算すると、136.25。出現率では上位の1%くらい。国内に百万人いる。芸や幸運の水準の方がはるかに高い。
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ネットで散らばるIQの話でまともなものはない。面白半分に伝えるテレビの影響か。いまだに「精神年齢÷実年齢」を用いたり、歴史上の人物の業績から推定するなどしている。本来は、テストの得点の出現率から標準偏差を何個ぶん離れているかを計るだけ。標準偏差15で上位2%ならIQは131程度。
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あなたの 知能 指数は IQ 145! http://curazy.com/archives/71088 @curazycomさんから 論理の方は、完璧にやったつもりなのに、どこかで間違えているのか。 金田一少年の180、セーラーなんとかの300、ルチ将軍@プリンプリン物語の1300には程遠い。
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あなたの知能指数は IQ 150! http://curazy.com/archives/42747 @curazycomさんから ほほん、150とは片腹痛い。このまえの中国製のやつでは、 「IQ 285 ものすごい知能」 だったので、中国製の方を採用する。 すごい投売りというのか、IQ大安売り。
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またスシロー。いや、鰻屋が休みだったもので。スシローには裏メニューがあるらしい。ネタが巨大だという。もしかしたらこの前のでかいのもそれだったか。あれこれつまみながら80分ほど粘ったが、出会えなかった。いろんな話ができたのはよかった。
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農園主の岡本さんさえ、消えてくれれば。岡本さんさえ、いなくなれば。岡本さんさえ、地下の牢にいてくれれば。道路が通り、みんながしあわせ。 道路屋も工事屋も大もうけ。橋の築造で人柱が当然視されたのと同じく、オメラス県の行政(へこへこした外見を衒う巨大権力)が個人を轢き潰す。
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「昔はよかった、などと言うのはよくない」もはやお経か、合言葉のようになっている。若者は、「日本の将来を担う」中堅社員は、「仕事が面白くなってきた」中高年は、「二度目の人生設計」お年寄りは、「まだまだ現役」窮屈が好きなのか、窮屈にさせるのが好きなのかは知らんけど。