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きのうテレビで「入水」のことを「にゅうすい」と声に出す人がいて、そんな読み方もあるのかと辞書を引くと確かにあった。そのまんまの読みの慣例は、弱者救済の措置のごとく他にも多数ある。そういえば「入来(じゅらい)」もあったなあとポーの『黄金虫』を引っ張り出してきて、読んで、得した気分。
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世界の平均より高い知能は東アジアに多いw。国民の高い知能や学力を抱いたまま破滅に向かった国があった。人として生きるために別の能力が必要だと感じる。この国で物事を決定する役割を担っているのは、要請されたおふざけには応じなければならないと信じている人々だ。いつまでもおふざけではない。
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秋分も過ぎて、日脚が早くなった。きょうは中秋。久しぶりにみる月だ。満月にわずかに欠ける光を受けて、青鉛色の背景を、その色だと知る。西から、まばらな雲が来た。月にかぶさって、うろこのように光る。家族を呼んだ。月、見てみ。もう見たという返事がかえってきた。
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スポーツ飲料の粉末を1.5リットルのペットボトルに入れ、水で溶かして飲んでいる。冷蔵庫から出してみると空気の部分が少しへこんでいる。低い気温で気体が収縮したのだ。蓋を開けて室内の空気を吸い込ませて冷蔵庫に戻し、しばらくしてまた出すと、やはりへこんでいる。こやつめ空気を吸っている?
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ニュアンス(nuance)という語は、本来の意味(delicate difference)で使われる例を見ない。「ニュアンスの違い」などと雰囲気や底意の意味で重語的に使われる。フラ、サハラ、神宮だけでは伝わりにくいから、フラダンス、サハラ砂漠、伊勢神宮のように付け足すのと同じか。
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きょう、母親が何かいろいろ持ってきてくれて、言う台詞が「お前、死なんときや」やと。きのう亡くなった女優さんのことが頭にあるらしい。いくつになったと訊くので、あんたより二十二年下だと答えた。小さいころは、季節柄、おはぎで祝ってくれていたらしい。ぜんぜん覚えてない、悪いけど。
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こういう話を、身近な年長者である母親に言うと、「そやったかあ?」などととぼけるので、少しいらつく。山野草やら、中国語やら、吟詠やら、老人会やら、あちこち首をつっこんでいるくせに、昔のことを聞かれると「そやったかあ?」って。普通語のゲロゲロを使っていた最後の世代、白状させてみせる。
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方言のことを言えば、いま住んでいる土地には、大昔は「げろげろ」という語があった。形容動詞と似た使い方をする。「(主に甘味により)満腹(満足)である」という意味で、身近な者同士でよく交わされていた。「おはぎ、もひとつどうだすな」「あもう、げろげろ」使っていた人は、ほぼ死んでいる。
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津市の南西部では、大声のことを「やから声」という。その甚だしいのは「大やから」。酒に酔ったり調子に乗ったりして大声で歌うのは「おおうた」という。「あんたとこ、ゆうべは、おおうたで(よろしかったなあ)」酔いから来る必然よりも、いくらかの主義・趣味による「おおうた」の方が滑稽でいい。
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Firefox がまたバージョンアップを言ってきてくれて、応じたら、番号が 41.0 になった。アドオンの mht はどうかというと、書き込む方も読み込む方も、以前どおり使えたのでひと安心。あまつさえ、Firefox は、mhtのソースまで、ほぼ精確に表示してくれるのがうれしい。
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選挙の前には、あちこちで飴がばらまかれるでしょう。別に拾って食べてもいいじゃないですか。ばらまきなぞ、選挙前の政治家ならだれでもやりたがる発情みたいなものです。そんなものが投票行動と結びつくと考える方が哀れです。いままでみたいに飴をねぶってヨイヨイになるかどうかが試されるのです。
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安保法に反対の行動は、まず来年夏の参院選でスタートします。本丸を落とせなくても、回りを焼けば焼かれた方は本丸に弓を引きます。次は衆院選です。水に流すことができないことがあるという当たり前のことを教えてやりましょう。それだけでは済まないでしょう。憲法に刃を向けた特別職たちですから。
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さてこのパン屋。値段が高くなったのと、客を肩で押すような店員の態度が気に入らない。それならもう行かないかというと、次もきっと行くだろう。カレーパンは、極上ルーを薄くて強いパン生地の袋に詰めて揚げたもの、と説明したい。熱いルーがのどに流れ込んでくる。食べるというより、すする感じ。
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鈴鹿にあるパンデココというパン屋さんによく寄る。お気に入りは「ロングソーセージ」という長さが一尺半もあるような細身のフランスパンと「牛肉ゴロゴロカレーパン」で、自分はこればかり食べている。よくはやる店で、休日の正午には、駐車場の出入りにも難儀する。旨いものはみんなよく知っている。
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きょうは家族が四日市のブックオフに行くというので付き合った。好きな作家の大部の本が並んでいたので、さっそく抜いて脇に抱える。ところが、息子が見つけた東方なんたら……という漫画本の方が数倍の値がついていて、腰が少しわななく。会計は全部で三千数百円。自分の分の代金は、その消費税相当。
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文章のなかの副詞と形容詞は、紅の色よりも信用できない。
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軍人さんの「~であります」は、長州(山口県)の方言。https://kuis.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=963&file_id=18&file_no=1
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与党の幹部が言ったという。国民はすぐに忘れるさ。国民はすぐに忘れるさ。国民はすぐに忘れるさ。あるいはそうかもしれない。違うかもしれない。
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生後七ヶ月で去勢手術を受けた(多分きょうだいの)オス猫の二匹が、「俺の人生、これはこれで、なんか違うような気がする」というような顔をして寝ている。二十年後の自分を予言した手記を二十年前に書いていて、それが残っているはずだが、どうしても見当たらない。ヒゲを触っても猫は当分起きない。