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少し、うとうとしていたらしい。氷の位置が変わっている。それらすべてが、いま現在を代弁しているようで、いとおしくなった。自分はいまの世を肯定しているのだろうか。もう一杯注文すれば、別な氷がやって来る。でもよそうと思った。変えたくないという気持ちか、もう二度とごめんだという気持ちか。
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その日の朝食は朝マックで、飲み物にアイスコーヒーを選んだのだった。透明の容器の中で、なんとなく残った氷が、光沢を放ち始めた。表面が溶けてコーヒーの残りが流されると、ますます光る。氷をことばで描くのはむずかしい。そのひとつをとってみても、物事をことばで表現することの困難さを感じる。
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ホームページ制作イルネージュ。ホームページの作成、ウェブサイトの制作を、三重県の津、鈴鹿、四日市、松阪の地域で行います。Je produis la fabrication de l'homepage, le site Web. https://ilneige.com/
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髪を切った。スーパーにテナントで入っているヘアスタジオで、カットのみ980円。スーパーの売り場では油揚げ88円。店員さんは皆、「ありがとうございました」を繰り返す。本は年間20冊買い、借りて読むのはその10倍。納税できることの喜びと、幸せが何を着ているのかを、もう知ってしまった。
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簡単に診断できるIQテスト - IQ160! http://jp.vonvon.me/quiz/r/25/345/v_04kAZkSKtPAv8AC?utm_source=twitter&utm_medium=organic&utm_campaign=share … #vonvon_jp #IQテスト ※チャーリーさんによると標準偏差24とのことなので、15に換算すると137.5。 なんだかどうでもよくなってきた。
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吝かでない。この言葉も、もう使えない。「喜んでする」の意味ととらえず、「仕方なくする」と解釈する人が半数近くいる。使わないならそれで済むが、相手から言われたとき、どちらを意図しているのか、話の前後から判断しなければならない。と考えたところで、それを悩む機会はほとんどなく、無問題。
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リンクをクリックして、いままさに画面が遷移するその刹那、別なバナーの気になる文字が目に飛び込んでくる。あわててブラウザの左上のボタンで戻ってみるも、件のバナーは影も形もなし。アクセス毎にランダムに切り替わるようだが、本当に効果的なのか? 最近ではクリックの瞬間、目をつぶっている。
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H.J.アイゼンク知能テスト入門 昭和51年3月10日第7刷。擦り切れた記憶によれば、昭和53年の春ごろ京都で購入。別に希覯本でもない。37年前、ゴロゴロしていた。自分もまわりもずいぶん変わった。第一、解けなかった。
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コピペというと聞こえは悪いけど、丸写しなどということではないのです。誤写を防ぐために、いったん一時的な文書のピースをコピペして、文字列や変数を置換して元に戻す。この作業が、ひとつの文書ファイルにで数百から数千箇所に及ぶこともあるので効率は悪い。だけどやはり誤写が怖いので、コピペ。
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コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。コピペ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。仕事はコピペだらけ。
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俺はぼけでなぞいない。それが証拠に、ドラマで「はて、何のことですかな」という台詞が出ると、こいつはすっとぼけていやがるに違いないとわかる。そもそも、「はて、何のことですかな」などとほざくやつが、その通りだったためしはないのだ。などとわめいていると、「やかましてテレビが聞こえやん」
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小雨の中、カムカムフェスタに出かけた。会場へ続くゆるい下り道で、三人連れの男性とすれ違いざま、そのうちのひとりが半会釈をしたような気がして、横を歩く嫁に聞いてみると、市長だという。俺は自分が投票した人物の顔も忘れてしまったのかと思ったが、さて、投票したという記憶すらも定かでない。
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とりあえず今回はできた。時間も14分と嫁よりも早く仕上げた。余勢を駆って、前回できなかった問題の続きに、ペンの色を変えて挑戦してみると、すると見よ、わはは、できるできる。「ちょっと時間を置いたら閃くこともある」という嫁の言葉どおりになって、あな口惜しや、一件落着の、でもまだ寸前。
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また恐ろしい朝が来る。中日新聞日曜版の数独が、できないかも知れないという恐怖が。嫁は己ができるものだから、「ちょっと時間を置いたら閃くこともあるよ、がんばれ」などと居丈高で腹立たしい。どうにもおかしい。市販の難易度の高い問題に挑戦してからというもの、ネジが緩んだように調子が悪い。
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わたしの人生、幸運に包まれている。カムカムフェスタではデジタルカメラが当った。ほとんど使わないでいる。ポメラは7割引の札を目の前で貼られた。ほとんど使わないでいる。中電の招待旅行は外れたことがない。それで原発反対だから世話はないが、電気は毎日使っている。親しい人はたいてい陽気だ。
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あれほどの凄絶な体験を綴った戦記物がつまらないという。「そのとき隊の一行が目にしたものとは……」「ヒゲ軍曹の勇猛果敢ぶりは筆致に尽くしがたく……」なんて書かれても、そりゃ戦場だからね。どうせなら、俺は本当は女なんだと泣く上官とか、アスペルガー症候群の砲隊連中の失敗譚の方が面白い。
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いつの世にも、読者は『現在人』である。過去の話だろうが未来の話だろうが架空の話だろうが、『現在』のことが書かれてなければお話にならない。読み手が「そりゃ当然だわ」「そんなのは理由にならんね」「なんか怪しいなあ」と膝を進めるような、今様に解釈できるプロットを構成する必要がある。
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とある数独の問題をひとつふたつ、嫁が解けて自分にできなかったことがくやしくて、他の方面でも捨て鉢になっている。それがどうしたできなくてどうしたと毎晩のようにむせび泣き。しまいには、あんなもんぜんぜん頭なんか使われへんただの作業や、などと取り乱している57歳、危い。
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夫婦の同姓を強制する理由 (他人の)姓が違うと(他人の)家族の一体感がなくなるから (他人の)親の姓が違うと(他人の)子どもがいじめられるから 自分ちの問題ではなかろうに。夫婦別姓を求める人は「別姓という自分自身の選択」夫婦別姓を認めない人は「強制同姓という他人への介入」
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コピペ自身について言えば、「コピペはしなくてもよかったはず」という結論が、遠くにかすんで見えている。同じもの、さらには、似ているものを書くことにも抵抗を持たなければならないことは、デザインの一意性にも通ずるが、デザインとは、それこそ企図の具現化にほかならず、そなわちそれは、即値。