Twitter に書いたのと、ほぼ同じことが出ています。
毎朝つけている体重と血圧に、きょうから体温を加えることにした。体重61.3、血圧98/62、体温35.8。国道沿いを散歩していると、わきの畑から堆肥が香るので、嗅覚は正常だろう。歩道との隙間にカラス麦を見つけてあったので、採取して庭に植えた。燕麦の仲間なので食べられないものかと。
Tよ見てるか。関東では外に出にくいだろうけど、朝日には当たりたまえ。きょうの午前、スーパーのレジ係の女性が、いきなり話しかけてきた。「志村さん亡くなったんやてね、わたしもお客さんから聞いてびっ……」うちにはテレビはないし、ラジオも聞かなかった。寂しそうなおばちゃんの声だけが情報。
ことしの流行語大賞の候補には、「濃厚接触」と「不要不急」を加えたい。どちらも何らかの意図とともに撒かれた言葉なのだろうけど、うまく人に拾ってもらい、マスクと同じくらい繰り返し口にされている。「スーパースプレッダー」だの「オーバーシュート」だの「ロックダウン」だの。くだらなさ過ぎ。
どうもくさい。号令をかける予行演習を兼ねているようにも見える。たとえ含む趣意がないまぜになろうと、通算で何度目かには足並みも揃おうというもの。背後に何者がうごめくのか。死生の地、存亡の道。まるで戦争である。国難、存亡の機を口にしつつ、国民の義務感をあおるシミュレーションにはなる。
おととい、新型コロナウイルス対策として摂氏51度以上のお湯を飲むことが効果的だというチェーンメールが身内から回ってきたが、とてもそうは思えない。粘膜の内側と違って、消化器官内は位相幾何的には体外であって、熱い飲み物が効くというのは、熱いシャワーを浴びれば効くと言っているようなもの。
起草者の意図と実社会への援用を模索する法の解釈とは異なり、過去に生じた、変えられない事実を検証する歴史という分野では、矛盾する学説が並び立つこと自体がそもそもおかしい。唯一無二の真実を得るという目的のためには、相手の主張を徹底的に潰すという態度が、もはや義務なのではないかと思う。
耶蘇教の福音書に「覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない」とある。千三百年前、記紀の編纂を企てた支配者層が隠蔽した歴史が明るみに出るかもしれない。毎日新聞、奈良橿原考古学研が宇宙線ミューオンを使って箸墓古墳の内部を探る調査を実施と報道。
★F電の寮のベッドの上で目を覚ました。きょうからここで住み込みで働くことになるのだが、集合場所がわからない。さ迷い歩く工場構内は、通路も広場も、まるでお祭りイベントのような華やかさで、着飾った若い男女が行き交う。青空に抜ける音楽と若い女性の歓声。いい所で働けることを感謝している。
TよNよ。少数に甘んずることは弱者を意味する。ひとりを二十人が取り囲んで違いの修正を迫ることが日本村社会の基本的な慣わしなのだ。あるいは非存在者として埋め捨てられる。ただその割合が5%を超えてくると建前でも社会問題として認知されるようになる。空き家問題しかり。LGBT対応しかり。
★記憶なんてそんなものよ──。僕の左首筋に息がかかる。でもそれはおかしい。その時点で日向がそれを口にできるはずがない。こんな展開は、いままでに見聞きしたどの脚本とも違う。俺よ。お前は、あのときの自分の周りの世界が作り物だということを知りながら、記憶に追加するふりをしていたのだろう。
★でもそれが水だというのは本当で、インスリンを打つ日向の姿というのは、たんに水筒を傾けて水を飲んでいるだけだったのかもしれなかった。かつての同級生の輪郭がぼやけている。「スイゾウ」と「スイトウ」の聞き違いなど知れたものだ。僕に抱かれた日向はうれしそうじゃなかった。また夢で会おう。
★抱きしめた拍子に、日向のインスリンの液がこぼれ、僕の手に降りかかった。インスリンは、ホルモンの一種だと聞いていた。僕はそれをくちびるに運び、ついで味を確かめてみた。このわずかな液体は、日向の体内に入らずに、僕のくちびるに触れているのだと思うと興奮した。ただの水のような味だった。
面倒を理由に拒みはしない。いちいちの細かい動作を厭わないという境地に、そこに立って地を眺め天を仰ぐよろこびに、われながらよくぞたどり着いたものだと思う。この地で収穫できるものは大きく、見上げる空の広さには容赦がない。それらは今後の生き方にかかわる。かけがえのない小さな種子を得た。
ワンマン社長の決断は、役員たちが合議で出した結果よりも慎重で保守的なものになるという。独裁は責任を伴うが、衆議はしょせん割り勘だと知っている。中国当局と米政権では、後者のほうが無茶をやらかすような気がする。非民主的な手法で作られたインテリ集団には、大衆的な快哉の叫びは似合わない。
面倒くさがる態度は、スマートで知的に映るためか、多くの場面で準用されてきた。努力の成果よりも才能の開花、試行錯誤よりも幸運が絵になる。また、新しい技術は、手間の端折りにもつながる。でも自分は面倒を愚直に行う。個体が健康で生きるために、くふうを避けるという舵取りが必要になってきた。
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