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私的 MURMUR
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松栄堂の香・大賞のエッセイ応募の件、大賞なら大賞で確証がほしい。三十年以上前、東大を受験したのに、なかなか合格の連絡を寄越しやがらないので、こっちから蹴ってやったという苦い思い出がよみがえる。短気は損気。「あんた、それって落ちたんじゃないの」と人様は言う。能天気とも言われる。
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少し前、日本国内で原油の埋蔵を見つけた会社があった。推定で500億円の売上になるという。そこの会社の代表者だか責任者だかがいみじくも言うには「わが国の消費でいえば1日半の量だけど、やる価値はある」。中小企業の売上百年分が1日半で費消される。長さと幅の違いに、ちょっとくらっとした。
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PCの動作が重い。ハードディスクのチャカチャカする音が、ひそやかだが途切れない。こいつらはいったい何をしているのかと、タスクマネージャというものを起動してみると、とたんに音が静まる。どうにも怪しい。昔、ある社長が言っていた。「俺の顔を見ると従業員同士が話をやめるのが一番こたえる」
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星野之宣作宗像教授伝奇考に続き、宗像教授異考録。第一集から十年。十五集まであるらしい。宗像教授シリーズを知ったのは、ある都市伝説で「牛の首」の新解釈として出ていた話が、じつはこのシリーズからの剽窃である旨が匂わせてあり、ならばと興味を持ったのがきっかけです。
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「石崎には、決してひとに悟られてはならない秘密があった……」などと書かれる小説の形式というものが滑稽だ。じゃあ、それを語るあなたは誰なの? という話にならなければ平仄が合わない。おい語り手さんよ。頬被りしてるけど、あんたほんとはイシザキさんじゃないの。虚構の中の住人だとしてもさ。
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この十数年、石渡信一郎氏に私淑している。いくつ学説があろうと、過去に起こったことはただひとつ。後世の事情で変わってはならない。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B8%A1%E4%BF%A1%E4%B8%80%E9%83%8E
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いま家族ではまっているTVドラマが『猫侍 SEASON2』。主題歌「我が道よ」もいい。トルコのジュッディン・デデンに似た、哀愁を伴う力強いメロディー。NOAHという四人グループが歌っている。https://www.youtube.com/watch?v=lffUyaECXOo これ、覚えたい。
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1対多の形をとる個人崇拝やシャーマニズムは、底に幻覚が敷かれている。現実社会は「多勢に無勢」が本道。それ以外の支配には『騙し』が作用している。子どものときに思ったでしょう? どんなに乱暴なガキ大将がいても『ふたりでならかんたんに潰せる』と。腹は減るし、いねむりもする人間なのだと。
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津市の人口は28万人だけど、このほぼ全員が5月1日を過ごした。全員が、飲み食い、愚考と理想、お漏らしや腰痛、アイデアや嫉妬、達成や挫折など、なんらかの体験をした。これを個人で為すなら、28万日、767年かかる。鎌倉時代中期の1248年から今日まで生きて、やっと体感できる量なのだ。
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テレビ的世相というものを想定すると、それは空気(K)と呼ばれるだろう。Kは『ガンバレ』の掛け声や『同情』を禁止する一方で『絆』と『共感』は祀り上げる。『自分探し』などしてはならないし、ことに『自己愛』は蔑まれる。KはK自身を読み、だれも同意したことのない『合意』を導き出すだろう。
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きょうの中日新聞「中日春秋」でふれられたいた米国の作家ティム・オブライエン氏の「待ち伏せ」。ベトナムで戦った主人公が、九歳の娘に「お父さんは人を殺したことがあるの」と問われたときの答と、もうひとつの答。「待ち伏せ」は『本当の戦争の話をしよう』(村上春樹訳)に収められているという。
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天気がいいので家族で出かけた度会郡玉城町の田丸城。二の丸跡への渡りにある丸太の上でコンビニ弁当をつつき合う。平日は人はいないが、きょうは日曜だからちらほらと。桜の名所でもあるらしい。
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お好み焼きの具に、お好み焼き自身は使えないのか? お好み焼きの材料【小麦粉、豚肉、卵、キャベツ、お好み焼き】という再帰的用法。粉の量が多くてべたついた焼き上がりの一枚をバラバラに崩して、追加したキャベツといっしょに具として使おうとしたけど、家内に止められた。まずいらしい。
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「作家は処女作に向かって成熟しながら永遠に回帰する」亀井勝一郎の言葉だという。その意味を考えて、ひとつの解釈を得た。すなわち擱筆ののち作家は堕落するものであると。処女作の場合それが顕著で、その後、次第に段差が緩やかになる成熟と堕落を繰り返して上昇し、遙か彼方の処女作を目指す……。
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さて東西、いつの世にもふざけた人はいるもので、6倍速ラジオ体操というタイトルでユーチューブにアップされている動画を見つけた。6倍速になぞ少しもなっていないばかりか、手足の動きも終始でたらめである。羊頭を掲げて狗肉を売るとはこのこと。自分のまじめな2倍速とは、だいぶ違う。
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性善説と書いて「てぬきのいいわけ」とルビをふる。問題が発覚したときに地方公務員が差し出すご本尊のレプリカ。性善・性悪のように、対等に見える二項対立の片側を採用してきたかのように装っている。性善説は、楽。ユーザー性善説に立てば、プログラマの書くコードの量は四分の一にまで減るという。
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自分は成長していると感じる。たとえば、倍速ラジオ体操とか。しかし、倍速ラジオ体操は、いっしょにやろうと家の者を誘っても、みな断る。「あんなみっともないこと、絶対にしたくない」などと言っている。なまくらな者たちだ。とりあえず、からだ全体が痛い。だれもほめてくれない。
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やればできると痛感する。倍速ラジオ体操第一・第二(連続で)。テレビを消した夜八時の居間で、家族と二匹の猫が見上げる中、とりあえず準備体操で気を落ち着かせてから、CDに合わせて一気に踊り出す。途中、瞬間的に三倍速にまで達したとの報告もあり。そこまでは予想すらなかった。疲れた。
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こんだ、ラジオ体操2倍速。体がリズムをごまかさないよう、音楽は必須。となりの和室に移り、覚悟を決める。臍下丹田に力を込めてスタート。4回繰り返すところを8回に、8回は16回に。ゼンマイ仕掛けのような姿を見て、脇で家内がケタケタ笑っている。恐ろしく疲れる。次は第二だと? もういい。
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【同情】を抹殺したのはだれか。当節、「同情」は、絶対にしてはならないことになってしまった。「同情」に魔女のレッテルを貼ったのはだれか。テレビに決まっている。テレビ語の沼にはイカモノが浮いていて、くさい。こんなところで泳いでいるひとの気が知れない。
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