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私的 MURMUR
Twitter に書いたのと、ほぼ同じことが出ています。
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スーパーで母と会ったので、実家の怖いエンジンのことを聞いてみた。「おまえ、前にも聞いたなあ」母は「恐らく」と付けたあとで声の調子を変えた。「そら、もう捨てたと思うよ。いろんなもん捨てとるみたいやし」前にも聞いたな。母はそう言うと僕から買物袋を受け取り、車で行ってしまった。
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笑えるというのか、呆れるというのか、泣けるというのか、組み合わせ爆発のすごさを子どもたちに教えたいおねえさんの情熱の終わりはない。数学やアルゴリズムの話を超えている。古代、数学と哲学が同じだったことがよくわかる。https://youtu.be/_-KfZCZ4F0Q
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母の実家に灌漑用の、単気筒エンジンがあった。焼き玉エンジンというのだろうか。物静かで思い鉄の塊が、祖父が車輪を回すと、別の身のように身震いし狂ったように猛り始める。ただただ怖かった。餅米を練り上げて餅をつくるのもこいつだった。こんな感じhttps://youtu.be/jzXCD0JnRqM
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小学三年のころ、忘れ物をよくする困った児童でした。ある日、教師が罰を与えた。それは放課後、僕以外のクラス40人を教室に残して課題(漢字の書き取り)を与え、僕だけは帰宅させるというものだった。それが僕に対する懲罰だとこの教師は考えたのだ。平気の平左で帰った僕もいま思えば情けないが。
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児童の中に犀利でならすN君がいた。もしN君があのときの当事者なら、たとえ自分の耳が引っ張られようと、教師の苛立ちをほかの児童が悟るようになるまで相手の耳をなで続けていたんじゃないかと思う。それに気づいた教師はその場で意を翻し、これこそが指導の目的だったと説明するに違いなかった。
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悪さをした児童ふたりを教壇に向かい合わせて立たせ、それぞれ右手で相手の左耳をつかませ、相手の方が悪いと思う分だけ力を込めて捻り上げよと、その教師は命令した。最初は形だけだったものが、のちに互いの顔が引きつるまでになった。児童の片方は私でした。あのとき確かに教師の期待を感じていた。
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むかしお世話になったある社長は、65歳になったら引退して医者になるつもりだと話してくれた。65歳で医学部に入学し医者になる計画に驚いた。金はあったが若さもあった。それにも勝る、他人にはない何かがあった。現職の社長のままで亡くなったが、天井の高い大きな入れ物を見せてくれた人だった。
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(さっきの「掌劇場」風に)バランスをとるという行為は非難されることはないので、ときに全体が破滅に向かう。滝壺に落ちるくらいなら、その前に舟が転覆していた方がよかった。
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狼と羊は自由の概念を共有できないと誰かが言った。ひとつのたとえ話を実体であるかのように噛み付いてみる。狼と羊はともに獣だから自由の概念は持たないんだよ。人間が狼を滅ぼし狼に代わって羊を殺して食べる。何も考えず、ものを言わない羊に多数決はないし、あったとしてももう聞かない振りだね。
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田中慎弥「田中慎弥の掌劇場」やっとこさ読了。ショートショートのような形があるおかしさと、濃く煮詰めすぎたか味のわからない掌編と、その他から成る。別な短篇で「奥歯が見えるほど大口を開けて」という描写が連続して出てきたことだけで嫌いになった作家。でも別なものも読んでみたいと思った。
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津市のプレミアム商品券、ほかの自治体と比べてスマートに済ませたと思う。13万冊をめぐって5万通、23万3千冊の応募があったという。津市の総人口の18パーセントの人が、平均して購入限度の9割近くまで応募したことになる。もう少し多く(総人口の30パーセント)を予想していたので、意外。
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「安保法案が成立(可決の意か)すれば国民は忘れる」と首相に近い参院議員のひとりが言ったという。そりゃあんた、どういう意味だろうよ。どうもこうもなかろ、この法案に賛成したからといって次の選挙で落ちたりはしない。まあ、そういうこと。台風一過と新国立競技場問題で、すでに記憶も薄れたか。
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むかしの話だけど、近所にものすごくかわいい小学生の女の子がいて、だけど、その子はとてもお転婆でもあったらしい。ある日、通学路脇のスーパーで店主のおばさんに叱られていたという。おばさん曰く「○○ちゃん、あんた、ええのは顔だけやな!」うまいことを言う。伝え聞いた親の顔を想像してみた。
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又吉さんの先輩芸人の「火花」評。「『火花』が又吉が書いてなければもっとよかったのにな」 こういうシーンのお約束ごとかもしれないけど、ちょっといいほめ言葉だと思う。
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冬季五輪のスキージャンプ選手を「日の丸飛行隊」と呼び、国政選挙では「後半戦に突入」し、途中で誰かが死ねば「弔い合戦」。大晦日の「紅白歌合戦」の「両軍司会」、女性「陣」と男性「陣」、ベンチャー企業は「作戦会議」、出先から戻ってくるとおどけて「ただいま帰還しました」。本当は戦争好き?
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「なぜ人を殺してはいけないの?」 殺人は法律で(懲罰を課すことで実質的に)禁じられているから。ルールだから。それ以外の答えはない。俺は何があっても人殺しだけはしない、という覚悟とは関係がない。もし子どもが「なぜぼくは人を殺してはいけないの?」と聞いてきたら、一日つき合おうと思う。
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田中慎弥『田中慎弥の掌劇場』図書館で借りて読み始める。このひとの相貌は、川端康成に似ている。若いころのも年をとってからのも。
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イシク・クル検定で、ふたり受けてふたりとも合格とあるが、じつはふたりとも私です。あれから三年になるが、だれも受けていない。 http://kentei.cc/k/950309
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