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『この接続は安全ではありません』とFirefoxから警告が出るので何かと思ったら、SSL画面内で、内部の画像やPDFへリンクを張ることを想定した措置が原因だった。ブラウザによって警告にニュアンスがあるが、Firefoxがいちばん親切でおせっかいで、ありがたい。
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旧町の文化祭に出かけたら、会場で林修さんが講演中で、一階でスピーカーから拡散されていた。子どもは小学生になったら顔付きで賢いかどうかわかる。ミヤネ屋を見ている親は芸能通のあほ。けっこうな声と剣幕の講演が終って追っかけを撒くさいに、すぐ脇を通っていった。あの顔のまま足早に平行移動。
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海上で遭難して助かった人は、海水を飲んでいなかった。同様に、断食は脱水の苦しみから救うのかもしれない。人間に生れてきた者は、何がどうあろうと、今際まで人間以外の存在にはなれない。水なしで生き抜く技術は、被災時など、多くの人の救命に役立つことでしょう。ただし本当に嘘がなければです。
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9日間、断食断飲断眠(断淫も)の荒行? そのむかし「24時間ノンストップマラソン」などという記事に騙された少年は、がっかりした。走りながらどうやっておしっこをするのだろうと本気で心配していたから。「そりゃ水くらい飲みますよ、私たちを殺すつもりですか」などとは言わないでくださいね。
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津市高茶屋にあるfreeLandカフェ。ビンテージグッズが店内にあふれている。オーナーの池さんは、お店も内装も全部を自作した。お勧めはチーズベーコンバーガーだけど、自分はダブルバーガー。http://freeland.sakura.ne.jp/
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旭化成建材によるデータ流用が北海道釧路市からも出た。その工事は例の作業員が担当した41件には入っていないという。ならば41は意味を失い、最大で三千四十まで拡大するかもしれないという一大事。だが、このようにも聞こえる。「やつが扱った41件ではないので(大丈夫です)」という本末転倒。
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子どもには伝えようと思う。記憶するって大事なことだよ。読んで覚える。書くのはそれから。昔の塾や寺子屋でもそうしてきたらしい。論語の意味は知らなくても、とにかく大きな声に出して読んで覚える。勉強というより、体育っぽい。何か大きなものに加入するという印象。でも、それはやっぱり好かん。
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「覚えることに一生懸命になれなくて……」この傾向は自分の中で続いている。二十代のころから、覚えるという行為を馬鹿にしてきた。記憶とは、自分がたまたま出合った経験から滲み出た即値であって、そんなものはいくら集めてもガラクタにすぎない。そう考えてきた。その報いが今の今、現れている。
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住んでる所は七割田舎だもんで、前の六メートル道路でバドミントンができる。齢五十を超えた男が中二の息子と、芯の曲がったラケットででたらめに打ち合う。「いくわよマーニー」「もっとうまいと思ってた」「杏奈もう本気よ」そんな掛け声に息子は困っているけど、通行人はうつむいて無視してくれる。
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匿名だと迂闊に信じているネットならではの発言にすぎない。かぶった紙袋の口もとに穴を開けてそこから声をからす。そんなものをお互いに批判だと称し合っている。袋を外せば、ぬるりとした端正な顔が現れて、上向きに白目を剥いている。滑稽の極み、まさに噴飯ものだが、悲しくも当人らは意に介さず。
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不肖中川京人、小説を書きます、そして書くからには当然、新人賞の最高峰芥川賞を狙います。思いきって家族に宣言しても笑ってもくれません。「テレビが聞こえやん」などとぬかしてござる。へっ笑え笑え、笑われた人の銅像は建つが笑った人の銅像は立たないのだと言いたかったのにハナから折れている。
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中国人との争奪戦は、平日の午後5時半、近くのスーパーで勃発する。うら若きチャイナの研修生たちは、仕事が終わるやスーパーの生肉コーナーに直行し、廉価の豚肉を片っ端からかごに入れて待機。店員が半額シールを貼り出す頃合を見てかごから出し、これにも貼れろと主張する。老猾の主婦も顔色なし。
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「NAVER まとめ」のサイトで、「三重県でWeb制作を行っている会社・事業者 一覧」のお題で、津市内のリストの上からふたつめにILNEIGE(イルネージュ)を入れてもらっていました。うれしゅうございます。http://matome.naver.jp/odai/2141165377958840301
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横浜のマンション傾斜事件で、建設工事の流れ図の中に出てくる、日立ハイテクノロジーズという会社(三井住友建設から仕事を受注し旭化成建材に下請け発注している)は、いったい何をしている会社なのでしょうか。テレビではいっこうに聞かないし、同社のサイトを見てもよその火事見舞いのような印象。
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がっくりと肩を落とす 担当者は頭をかかえる はき捨てるように言う 憤まんやるかたない 担当者と替わります 記者が描く、おそらく「性善説」を採っていた公務員の仕草で、そうしているあいだにも、この人たちには給料が支払われ続ける。「性悪説」を採れば、ちゃんとした仕事と責任は倍加する。
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「変わっている」は、ほめ言葉だと思っていたから、そう言われるとうれしかったし、お返しに人にも遣った。「ユニーク」もそう。それらはほめ言葉じゃないという。それなら他とは違うことをどんな言葉でたたえればいいのか。「人並みはずれた」「一頭地を抜く」やっぱり「変わっとるなあ」がしっくり。
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時間という物理量を不思議に思う。なぜ時間が「かかる」のか。一定の質量に一定の外力を与え続けたときに所定の速さに達する、という現象に時間が関わる。速さは時間による生成物のように感じる。乱雑さが進む方向が時間の向きだという。だとしても、その大きさに納得がいかない、よく晴れた秋の一日。
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騙した方も騙されていた方も、バラ色に包まれていた。未来は「その他」であって、無限大のごみ箱だと思っていたから。同じく、将来にしわ寄せをして恥じない行政は無策、将来へのしわ寄せを隠す行政は詐欺。この国は破綻することはなく、近い将来、「あのときすでに破綻していた」と言われ出すだろう。
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一億総活躍ですって。大きなお世話である。そのうち「活躍」を解釈して「火の玉」になるのは目に見えている。戦前のようになると危惧する人がいるが、その程度で済むと決め付けるのも危い。国民総監視時代では、まばたきひとつも国家に捕捉されるだろう。そんなことするわけないとの風説を聞きながら。
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異文化の男を恐れ、女を辱める。金(きん)に惚れ、習慣を嗤う。人類に共通の仕草だった。文章の起承転結も序破急も習慣のひとつであるから、他人がそれを見て笑うのも軽んじるのも反感を持つのも然り至極であって、日日においては各実体の生成は容易でもその型の創造は成し難いという性質も引き継ぐ。
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農産物を輸出するほどの生産力を持つと同時に核を保有しながら、憧憬やまぬ国がある。そこに生きる人は、国家国民という所属関係よりも、シチズンという互恵社会を形成している。行きたしと思へどもあまりに遠しかの地を夢想しながら、足元のアスファルトを見て歩く。見上げたときの太陽は同じだけど。