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マイナンバーなどというふざけた名前に変えられた国民総背番号が、うちにもやってきた。絶対に受け取らんと言っていたのに、留守の間に家内が受け取っていた。だってわたしの職場でいるもん、などと平然としておる。次に来るのは赤紙だぞ、それでも君は受け取るのか、と言おうとして口をつぐんでいる。
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空間が三次元なら、面は二次元、線なら一次元といえる。むかし読んだ中に、一次元空間の説明として「ここでは長さしか意味がありません。ここの住民の美人コンテストでは身長だけが審査の対象です」というのがあって笑った。ある海洋生物の図鑑の記述で「人間には関係ありません」というのも笑わせる。
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「消費税増税」と一回言うたびに「軽減税率」と十回言うから、「軽減税率」の勝ち。数で勝つことが勝ち。テレビは動く事象の先端ばかり追うことで、全体の姿を把握しづらくしている。「軽減税率の範囲拡大で折衝中」? 泥棒が、寄付すること高言しているようにしか聞こえない。また盗めばいいからと。
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ストレスチェック コロナ http://futagami-corona.com/ 津市高野尾町にある、二神クリニック内のストレスチェックコロナでは、企業の従業員を対象としたストレスチェックを実施しています。
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けさの中日新聞で、養老猛司氏の講演内容が掲載されていた。全体わけのわからんことを言っているが、最後に勇気について触れていた。しかし思うに、勇気はこの世に存在せず、理性のもとで怖気が減じた状態のことを仮にそう呼んでいるのではないか。理性が関与しないものは度胸や蛮勇と呼ばれるだろう。
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前述のカラーIQテスト。 http://www.xrite.com/online-color-test-challenge 息子にやらせてみた。腕組みしながら脇から覗き、うーん、ちょっとこのあたりがカクカクしてるかあ? などとほくそ笑んでいたが、用事があって二階に行き、戻ってみると完成していた。得点3点。最高点の0点に近い。完敗。
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人の記憶(あるいは象徴的な紙と鉛筆:思考そのものではない道具)があるからこそ、論理が存在しうる。つまりは「時間様」がおわすお陰で論理が存在しうるということ。時間という広げた敷物を意識もせず、上に座り込んでなんたらかんたら理屈を捏ねている。それでは鮒の説く水の中の論理と大差はない。
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「さっきちゃんとパスとマッチ棒の関係を説明したでしょう」確かに。でもそれを考えると、数学だろうが、厳密だろうが、しょせんは人間の記憶に依存している。計算どおりにやったらロケットがうまく飛んだ、予測どおりに日食が起こった。確かに。でもそれも長い記憶がもたらす現象を味わっているだけ。
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一進数は便利だ。野球で1点が入ったとき、ボードの数字を入れ替えなくても、棒を一本足すだけで済む。ゼロの記述はできないが、慣習でなんとかなる。七並べで、パスを表すマッチ棒が目の前にないからといって、「ゼロの定義はない(ルールが不成立だ)」と惚ける人はいない。ノーパスに決まっている。
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PANTONE社のカラーIQテスト。 http://www.xrite.com/online-color-test-challenge … … パネルの色がをなだらかに変化するようにマウスで並べ替えてスコアボタンを押す。途中面倒になっていい加減で妥協したら16点。再試はさらに面倒だわ。
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★向こうの広場で大勢が輪になって拍手をしているので、近寄って人垣の隙間から覗いてみるが、誰がいるわけでもない。いったい何にそんなに拍手しているのですか。それを聞いた近くの人は青ざめ、足元をジャリジャリいわせてこちらに向き直った。そうする人が、自分を中心に同心円状に広がっていった。
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何が怖いって「思い込んでいたのが違っていた」ほど怖いものはない。ふり向いた妻の顔が別の人になっていた。聞き返すたびに相手が違う発音で返す。暗闇で泣き声に聞こえていたのに笑い声だった。その昔、配属された社員で、扉だと思い込んでガラスの仕切り板に額から突っ込み、大怪我をした人がいた。
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★しばらくしてカバー曲が出た。もとの歌手と似ている人が歌っているのだが、よく聞いてみると、歌詞が前のとは少し違っていた。それで自分はそのことを人に言うのだけど、誰もうなずかない、というのか、気づかないのか。それで前の歌詞を正確に思い出そうとするのだが、それもできない。記録もない。
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★昭和の天皇を揶揄する歌を作って有名になった人がいた。自分は、それを何度も聞くうちに、メロディーと歌詞を覚えてしまった。あるとき、それを無意識に口ずさんでいると、向かいの席のKさんが、獣がうなるような声で「だれが、うととんや」と怒った。ああ、この人はそういう人だったんだと悟った。
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真の記憶なら、あの状況で扉が開かない理由はない。その向こうがどんな光景だったのか、夢は答えられなかった。つまり、実際の出来事のモザイクではなかったのだ。しかし、それは自分自身に対する疑義を代弁しているのかも知れず、扉が開かない夢は、ひとつの警句ではなかったのかと思い直してもいる。