断捨離という言葉もそれを主宰する人物も好きにならない。ヨガ用語である断行・捨行・離行をパクったか。「捨」だけは自己中で「互いに捨てる」という言い方が成立しない。どうせならと「捨」を「謝」に替えた「断謝離(断ち謝し離れる)」を思いついたが、時すでに遅し。本のタイトルに使われていた。
★件の少女を見やると、わずかに首を左右に振る。自分と彼女の間だけの交信のように感じた。自分は教員たちに向かい「そんなもん知らん」と白を切った。少女とのやり取りの顛末をわざと口にし「……という話をでっち上げようとしているのだろう」と怒って見せた。少女を守るという使命感に満ちていた。
★自転車で疲れ果て、民芸館ふうの建物に迷い込んだ。その日は高学年の児童の見学で混んでいた。かまわず二階の床で寝転んでいると、六年生くらいの女子が「いらないから受け取って」と濃いピンクの紐状のものを仰向けの自分の胸に落とした。入館許可証のようだった。校長が現れて、返せと詰め寄った。
小さな偶然を重ねて通るたびに自転車こぎながら横目で見ていた。川沿いの開けた道路に面して広がる細長い庭と手作り風の平屋。日当たりのいい庭に老夫婦が出て、妻が夫に話しかけている。「何、食べたいの。何、口、動かすことがあるの」やさしい口調だった。妻と目が合った。12時15分。瑞祥あり。
首相に就いたとたん、「倍増とは言ったが『2倍』とは限らない」などという詭弁を、よりていねいな説明として平気で口にする。まさに一休さんの国。このような頓智話は、室町時代に実在した一休宗純とは無縁で、のちに作られたらしい。もし再臨すれば、自身の評価に声を失うとの予感はイエスも同じか。
「女はいくらでもウソをつける」などと、クレタ島のパラドックスみたいなことを言っていた女が、はじめ発言を否定しながら、後日、一転して認めるなどとしたものだから、どれがウソでどれがホントウなのか、ますます混迷を極め、認めたことがウソなのだと開き直ってもらうことが唯一の落としどころか。
きのう元旦の海岸堤防では、多数の人と車が行き交っていた。地元の神社では太鼓が鳴り、焚火を囲む人で混雑していた。二日の同時刻には人影はゼロ。人や車の消え方が幻視っぽい。米系テレビプロデューサー風に言えば、「元日は日曜で人が多く出ましたが、二日の月曜はお仕事なのでしょう。知らんけど」
事始め/歩めば伴う/向かい風/やかましくあり/涼しくもあり。どの方向に進もうが向かい風は受ける。速く走るほど向かい風はきつくなる。そんなことは当然で、どうということはない。「向かい風」のできることなどたかが知れている。行動に付き物のおまけイベントのようなもの。拍手だと思えばいい。
自分は生来、貧乏性が居心地がいいのか、それに安住している。行きつけのスーパーでは、輸入もののオーツ、トマト缶、サバ缶、オリーブ油など、いまだ値上げされずにいて助かる。パン、麺類、冷食、食肉、食用油など、値上げされた国産ものは自分にさほど用がないので、いまでも食生活への影響はない。
朝から町内ボラで公民館の枝木剪定。遠くで右翼の街宣の音頭が聞こえる。あ、そうか。きょうの午後は、津駅東口で共産党の志位さんが何かしゃべるんだった。昼ごはんもそこそこに自転車で駆けつける。志位さん、図体もでかいが声もでかい。周辺では、街宣車の音が、短調じみたBGMとなって盛り上げ。
語学は、震えながらの学習では上達しないのではないかと思う。あるとき以降は、「あ。それなら分かるよ」といった、開き直ったような態度が必要になってくるだろう。失敗に怯えおののいていたのでは身につかない。思いあがって、挑戦して、笑われて、やり直して。そんなふうに上達していけたらと思う。
「最新中国語教本」というタイトルの本やカセットテープがけっこう出てきた。奥付を見ると最新刷は30年前の1992年となっている。これは母が気まぐれに中国語を習おうとした当時に買い集めたもので、もらったことすら忘れていた。よし習おう、中国語を。30年後の息子も軽はずみ。遺伝子が蠢く。
テレビのほぼ全世帯普及に伴い、一転、無料となったラジオ放送で、気象予報士が「小春日和」と言っていた。ほほ、小春は初冬を指すから今ごろじゃないわ、などと笑っていたが、今年の旧暦10月は10月25日に始まるらしい。「小僧」が僧でなく「小江戸」が江戸でないように、「小春」は春ではない。
大切にしたいことと大切にしてきたこと
①「面倒くさい」を追放
②自分から離れるものを大切に
③きらいな人の長所をさがす
④謙遜……
②は、それらに特有の価値や基準があるから。不採用でもごみ出しでもしっこでも。
③では、実行に伴う不快感に耐えることで、自分じゃない「他人」になれそうで良。
首相もやった老人が死んでからというもの、飛ぶわ漏れるわ噴き出るわ。あの人、どんだけ溜め込んでいたのでしょうか。死んで困った人がこんなに出るとは、死ぬには惜しい輩なり。「まさか死ぬとは思わなかった」と「まさかバレるとは思わなかった」が同意か。ほぼ全国民が、生かしたまま捌けなかった。
スーパーにはよく行くが、某店では、燕麦2キロ(ポーランド)462円、鯖缶(タイ)88円、ウエハース(マレーシア)91円と、昨年来まったく変化なし。小売値は仕入れ価格に連動というポリシーでもあるのか。値上がりしているのはもっぱら国産。原材料費や人件費、輸入コストの高騰が原因やげな。
高い高いも買いの内。イオンのレジ前は大行列。しかしネコ餌の高騰。値札の付け替えと目方減らしの合わせ技でキロ単価は倍になった。去年、岸田某候補が総理になったとたん「所得倍増の『倍』は2倍という意味ではない」などと、より丁寧な説明を始めたが、ネコ餌の価格は、正しく『倍』となりました。
発行元:国税庁と称するメールの文章が穴だらけ。
──あなたの納税すべき宝税等きまはまる納めっれていません。
──以下のリンクをアクャスし記裁されてる方法で……
──……された場合も必ずご連絡くださ。
──……期限までに納税の確認できな場合、……
──……により産を差し押さえます。
『サマーワイン』という1966年の曲(リー・ヘイズルウッド作)を聴いていると、メロディーが『夢は夜ひらく』に似ていることに気づく。自分なりに新発見でも、はや56年前の話で、ウィキペディアにもそう出ていた。偶然だということでケリがついたらしいが、納得できん。初出は66年2月らしい。
牧師の子に生まれながら耶蘇を完全に否定したドイツの哲学者ニーチェの言葉が「超訳ニーチェの言葉」として本にまとめられていた。その中に「飽きるのは自分の成長が止まっているから」という項があって得心した。二百円で古本屋の棚から自宅の棚に移動。わたしにとって聖書などではなく愛読書である。
いまからちょうど、み月前。総理大臣をやったこともある老人が、犯人自作の銃で撃ち殺された。自分はその前日の七夕に髪を切っていて、たしか、あの時、三センチ切ってほしいと頼んだのを思い出した。髪はひと月に一センチ伸びると聞いたので、同じ三センチなら、そろそろ切る時期かもと思案している。
向寒のみぎり、かの地では集団で毎時二百キロメートルを超えるスピードで走る四輪車がある。一方、その周辺では、渋滞のため、同じ四輪の輩が、その百分の一の速度すら出しかねている状況で、あまつさえ、この難儀に甘んじている運転者の多くが、かの高速度を体感するため拠金にまで応じているという。
★伊勢湾西岸から東に半島が突き出ている。その海岸沿いを運転しているので、知らない海の景色にばかりで不安が募る。水産会社の従業員である76歳の老婆が昇給がないと嘆くので、嫁が77歳の経営者の老婆と掛け合っている。自分はふたりを前に、人生百歳はないのだからと偉そうに講釈を垂れている。
幸福な家庭は一様じゃが不幸な家庭はそれぞれに不幸でげす、とだれかが書いた。だいたい、種類の多いものの中で、幸福は成立しにくい。科学と違って、宗教は多種。多種にしかなれない。この地上に生まれる否や、たがいに喧嘩ばかりしている。敵さえ滅べば、争いのあとの不幸をも幸福だと思えるらしい。
自宅からほど近い道路という道路は、車で通るのでよく知っている。道路だけは。自分の中では、目的地以外の場所は車で通過するという価値しかなかった。でも、車道を少しそれた小径を歩いたり自転車で走ったりするだけで、風景の見え方、感じ方が変わってくる。手段と目的の違いなのかもしれなかった。
批判は自らに向かうという意味の「ブーメラン」というメタファーは、「雉も鳴かずば撃たれまいに」などと、被支配者層がクワを持つ手を休めて交わす合言葉のようで好きではない。挑戦を笑い、失敗した人を蔑む社会だった。いまは違う。ブーメランは政治家の道具だ。当たれば落ちる。戻れば受け止める。
「大雨が降る」とか「暴風が吹く」とか「開示したい考えです」とか、ふたつ目の「たり」飛ばしとか、あんたら子どもかい、と言いたくなるほどの、巨大有料放送局が列島に流す無料のラジオ放送。なんで普通に「大雨になる」「暴風になる」「開示するとのことです」「……たり……たり」と言えないのか。
そりゃ、もし浮世の泡沫さんが420万円出して普通に「はいどうぞ」で花束渡していたら、コスパ低すぎ。「あれ誰」レベルの人なら危険なシーンも予想されることから、そこそこシナリオがあったのだろう。リングの上にヒールは付き物。プロレスとは違いまっせってか。みんな役者さん。知ってるくせに。
きのう25日。OSが手前を11に上げれというので、許可を出して案内のままに再起動したが、10のままで異状なし。ところが、本日26日。「更新して再起動」が出るので、例のあれかと再起動して放っておいたら11になってスリープしていた。デスクトップはそのまま。各窓の四隅が角丸になって笑。
真実が 文字のかたちを とらぬ国 硝煙の中 割れて漏れ出す
あすは首相もやったことのある老人のコクソーイベント。都合が悪いことは何もかも隠し通してきた人物の、その何もかもを暴き出すのは、やはり都合が悪いことらしい。そりゃ同じ穴の狢だからか。いまだ支持する層のあることにむしろ驚く。
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